インバウンド

訪日外国人のSNSを"100人"分析したら、「知らずにはいられない」事実が分かりました。

2024年5月21日

※記事内に広告・PRを含む場合があります

インバウンドが盛んな昨今。
外国人をターゲットにビジネスをしたいけど、「何に喜んでくれるんだ?」とか「SNSシェアをしてほしいけどどうしたらいい?」とか、困っている事業者さんの声も多く聞きます。

海外向けのPR方法などは様々な記事があると思いますので、
今回はシンプルに「訪日外国人って、SNSに何をあげてるの??」という点に絞って、筆者が独自で調査いたしました。

すでにインバウンド向けの事業に関わっていて「知ってるよ!」という方も、数字を目の当たりにすれば、自分の知見が間違っていないことがわかりますよ。

ぜひ、最後までご覧ください。

調査概要

調査媒体:Instagram
調査方法:ハッシュタグまたは場所タグから、公開アカウントの投稿を確認

※本来のマーケティング調査では、国別や性別等による分類を行うかと思いますが、今回はマーケティング調査ではないので考慮していません。

日本の訪日外国人の国別ランキングとInstagram利用率

「そもそも、日本に来る外国人はInstagram使ってるの?」という疑問も出てくると思うので、念のため掲載いたします。

【訪日外国人国別ランキング(2023年11月)と各国のInstagram利用率 ※当社調べ】

訪日外国人数ランキング国名Instagram利用率
1位韓国約50%
2位台湾約30%
3位中国
4位香港約65%
5位米国約70%

訪日外国人のInstagram投稿の”想像通りだったポイント”と”外国人の意外な着眼点”

エクセルに項目を設け、地道にチェックしていきました。
もっといい方法があると思いますが、手を動かすことで頭に入ってくるという利点もありました。



投稿された画像はもちろん文章も翻訳して集計していった結果、いろいろ見えてきましたよ。

もちろん、日本国内でも地域による差や、訪日客の在住国・訪日回数によって感じるものは異なるのは重々承知ですが、「そういう投稿はあると予想してた〜」というところもあれば、「え!意外?!」というところも見えてきて、多少は参考になるデータになったかと思います。

ちなみに今回は、日本国内でも主要観光地(東京・大阪・京都など)に限って分析をしたので、リピーターというよりは、初めて〜2回目程度の訪日という方が多いと思います。

【調査結果】想像通りだったこと

観光業に関わっていると「インバウンド」というキーワードに難しさを感じることがありますが、日本に来る外国人のSNSを見ると、案外、定番の「日本文化」を楽しみたいイメージでした。

多くの外国人は、「京都、東京、大阪」をめぐっており、少し滞在時間が長い人が「広島、金沢、岐阜、福岡、沖縄」などを訪れている印象をうけました。

やはり、五重塔・三重塔などの建造物や、鳥居、着物、抹茶、着物などは人気が高いようです。

アニメや任天堂も人気が高く、街中にあるアニメの看板やUSJのマリオエリアの投稿も多数ありました。
2024年秋に開業予定の「ニンテンドーミュージアム」は、外国人に人気の一大観光地となりそうです。

「予想通りだったな〜」と思った方も多いと思います。
続いては、"意外だった点"を紹介していきます。

【調査結果】意外だったこと

次に、筆者が個人的に「え、そこに注目する?!」と意外だった投稿を紹介いたします。


日本のトイレは、注目度が高いというのは意外でした。
日本では当たり前のトイレは、世界の当たり前ではないようです。

ポイント5には「飲み屋街のネオン」がランクイン!
大通りのネオンの画像投稿も多くあったのですが、なかでも、裏路地に入ったところにあるような「レトロ」な雰囲気の飲み屋街が人気でした。
外国人には提灯も日本文化として人気なので、提灯がある居酒屋も外国人には新鮮なのかもしれませんね。

意外だった各ポイントについては、今後深堀りしていく記事を作成していけたらと考えています。

訪日外国人のニーズを掴んでいこう!

「外国人は”非日常”を楽しみに訪日する」
その”非日常”には、日本の伝統的な文化だけでなく、日本人には当たり前の文化も含まれています。

自分の地域に、外国人にとってどんな”非日常”があるのか。
それが、「行きたい!」と思うほど強い欲求を生み出すものか。

を考えていく必要があります。

当サイトでは、外国人観光客の気持ちをしっかり掴むインバウンドビジネスの参考になる様々な調査を、今後も行ってまいります。

最後に、あらためて筆者基準でSNS分析の結果をまとめてみます。

【想像通りだったこと】
・圧倒的に多く投稿された画像は「五重塔」
・「鳥居」も五重塔と同じくらいに人気
・街中を歩く「着物姿の日本人」はつい撮ってしまう
伏見稲荷、道頓堀、嵐山の竹林、浅草寺、抹茶、日本庭園、寿司、寺院、城、アニメ、任天堂も人気が高い。

【意外だったこと】
・日本の「トイレ」の投稿が多い
・日本の「自販機」の投稿が多い
・日本の「人の多さ」の投稿が多い
・日本の「たいやき」の投稿が多い
・日本の「飲み屋街のネオン」の投稿が多い
・日本の「街や景観を守るための厳しいルール」の投稿が多い
その他にも、招き猫、神社にある日本酒の酒樽、提灯なども意外と多く投稿がされていました。


訪日外国人100人のSNS投稿を通して、外国が「日本に来る前に楽しみにしていること」と「日本に来てから驚いたこと」が見えてきた気がします。

私たちの「当たり前」は、外国人にとっての「当たり前」ではないのかもしれません。
外国人のニーズを掴んで、地域や自社の発展に繋げていきましょう!!

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  • この記事を書いた人

上野 颯

添乗員・観光イベントの企画者

1998年 愛知県一宮市生まれ、岐阜市育ち
中学生で最年少岐阜市まちなか案内人デビュー
2017年に地元の旅行会社に入社。
カリスマ添乗員・平田さんに学びながら、ツアーの企画・添乗に従事。
2019年には「添乗員上野と行くツアー」初企画
2020年に、コロナ禍で旅行予約が0になったことを機に、観光DXの重要性を感じ、IT技術を広く習得
2023年、株式会社aini-kuを設立。
公立高校 商業科(観光ビジネス)臨時講師、観光コンテンツの企画、バスツアーの企画などを行っています。

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