インバウンド

【データで見る】訪日アメリカ人観光客の特徴を世界一分かりやすく解説!

2025年3月3日

※記事内に広告・PRを含む場合があります

新型コロナウイルス感染症が5類移行してから、訪日外国人観光客の数はコロナ前を大幅に超えました。
日本政府は2030年には6,000万人という目標を掲げており、成長産業としてインバウンドビジネスの注目度がますます高まっています。

そうした中で、重要なキーワードと考えられているのが「アメリカ人観光客」です。
アメリカからの観光客は、訪日外国人旅行者の中でも1回の旅行での消費額が特に多く、また滞在期間も長いことから非常に重要な市場となっています。

そこで今回は、「アメリカ人観光客の特徴」について、世界一分かりやすく解説していきます!
この記事だけ読めばOK!というくらいに網羅していきますので、ぜひ最後までご覧ください!

日本に来ているアメリカ人観光客の実態とは?

まずは、アメリカ人観光客の訪日状況についてまとめてみます!

・日本には月平均22万7千人が訪れており、年間観光客数は272万人となっている。
・季節に変動がなく、年間を通して一定の観光客が訪れている。
・日本へ訪れる方は、比較的若年層が多い。
・個人旅行が99%で、FIT化が進んでいる。自分の好みに合った行程を好むため、団体旅行の場合も、現地では自由行動になることが多い。
・ゴールデンルート(東京・箱根・富士山・京都)が人気だが、富裕層や知識層を中心に高野山や直島といったこれまであまり知られていなかった地域に行く人が増えている。
・訪日アメリカ人を受け入れる場合には、アレルギー対応やハラール対応などに積極的に取り組むことが求められている。

訪日観光客数

アメリカ人観光客は、月平均22万7,000人が日本を訪れており、2024年の年間観光客数は過去最高となる272万4,600人を記録しました。

1月・2月はやや少ないものの、年間を通して大きな季節変動がなく、安定して訪日しているのが特徴です。

滞在日数

対日数では、7日以上の滞在が81%を超えています
特に7日〜13日の滞在が多いことが特徴です。

男女比・年齢比

アメリカ人観光客の男女比を見ると、男性の割合がやや高めです。
年齢層では、20代・30代が半数以上を占めており、比較的若い世代が日本を訪れていることが分かります。

一方で、アメリカ全体の海外旅行者の傾向としては、女性が多く、平均年齢も高めです。
この点を考慮すると、日本を訪れるアメリカ人観光客は、他の国への旅行者と比べて、若年層かつ男性が多い傾向にあるといえます。

来訪回数

アメリカ人観光客の訪日回数を見ると、初めて訪れる人が約70%、2回目が15%となっています。
リピーターは増加傾向にあるものの、依然として初訪問者が多いのが特徴です。

また、3回目以上の訪日経験がある観光客では、人気の訪問先として東京・大阪・京都に次いで北海道が選ばれる傾向があります。特に、アウトドアコンテンツの人気が高いのが特徴です。

1人あたりの旅行支出

アメリカ人観光客の1人当たりの消費単価は308,970円となっており、訪日観光の際に比較的高額な支出をしています。特に、宿泊費に多くの費用をかける傾向が見られますこれは、快適で高級な宿泊施設を選ぶ傾向が強いため、他の消費項目と比べて宿泊に充てる予算が大きいことが特徴です。

また、アメリカ人観光客は高級ホテルや温泉旅館、リゾート地の宿泊施設を好む傾向があり、豪華な宿泊体験を重視することが多いことが分かります。
観光業界では宿泊施設の充実やサービスの向上が重要な要素となっています。

同行者

アメリカ人観光客の同行者の傾向を見ると、「ひとり旅」が最も多く30.5%を占めています。次いで、夫婦やパートナーとの旅行が24.8%となっており、夫婦カップルで訪れるケースも多いことが分かります。

このデータから、アメリカ人観光客は個人旅行の比率が高い一方で、夫婦やカップルでの訪日需要も一定数あることが伺えます。

旅行形態

アメリカ人観光客の、旅行形態では個人旅行が約99%となっており、自分の好みに合った旅程を求める志向が強いと考えられます。

一般的にアメリカ人は、自分の好みに合った旅程を好むため、パッケージツアーの場合でも、終日団体行動となることは稀です。

人気観光地

アメリカ人観光客の多くは、ゴールデンルート(東京から箱根・富士山を経由し京都へ向かうルート)に加え、高山・白川郷・金沢などを組み込んだ観光ルートを選ぶ傾向があります。

一方で、リピーター層では旅行の多様化が進んでおり、長野や北海道でアウトドアアクティビティを楽しむケースが増えています。また、富裕層や知識層を中心に、これまであまり知られていなかった地域への訪問が増加その例として、高野山や直島などの文化・芸術・歴史に触れられるスポットが注目を集めています。

人気のお土産

アメリカ人観光客の買い物消費の傾向を見ると、近年の抹茶人気の高まりを受けて、茶道具の需要が増加しています。特に、抹茶碗や茶筅(ちゃせん)など、日本の伝統文化を体験できるアイテムが注目されています。

また、日本のポップカルチャー人気の影響で、若者や子供連れの観光客にはキャラクター商品やゲーム関連グッズ、最新のファッションアイテムが人気を集めています。アニメや漫画のキャラクターグッズはもちろん、日本限定のゲームソフトやアパレルブランドにも高い関心が寄せられています。

空港の利用数ランキング

アメリカ人観光客の主要な利用空港を見ると、東京(羽田空港・成田空港)と関西国際空港が大半を占めているのが特徴です。

特に、成田空港と関西国際空港は国際線の発着が多く、長距離路線を利用するアメリカ人観光客にとって主要な玄関口となっています。一方で、羽田空港の国際線利用も増加しており、アクセスの良さから選ばれるケースが増えています。

アメリカでよく使われている検索エンジン

アメリカ人観光客の主要なインターネット検索ブラウザを見ると、GoogleとBingが大半を占めているのが特徴です。

特に、Googleは圧倒的なシェアを誇り、旅行情報の検索や予約サイトの利用において主流となっています。一方で、Bingの利用も一定数あり、特にMicrosoftのサービスを利用するユーザー層に支持されています。

この傾向を踏まえると、アメリカ人観光客向けの情報発信では、Google検索でのSEO対策やBingへの最適化が重要といえるでしょう。

アメリカでよく使われているSNS

アメリカ人観光客の人気SNSを見ると、Facebook、YouTube、X(旧Twitter)、Instagramが特に多く利用されています。

Facebookは依然として幅広い年齢層に支持され、旅行の計画や情報収集に活用される傾向があります。YouTubeは観光地の動画コンテンツを視聴する手段として人気が高く、旅の参考にするケースが増えています。
また、X(旧Twitter)ではリアルタイムの情報を収集し、Instagramでは写真や動画を通じて旅の思い出をシェアする文化が根付いています。

出発前の情報源ランキング

旅行計画時の情報収集源として、訪日客・外国旅行者ともに「航空会社」が最も多く、半数以上を占めるという結果が出ています。次いで、「オンライン旅行代理店(OTA)」が2位、「友人・知人の勧め」が3位となっています。

以前は、日本の旅行情報が限られていたことや、インターネット上の情報だけでは不安を感じることが理由で、訪日客はOTAよりも旅行会社やインハウス・エージェント(企業・団体が業務渡航のために設置した旅行会社)を利用する傾向がありました。しかし、2019年にはその差がなくなり、オンラインでの情報収集が一般化していることが分かります。

アメリカの歴史・特徴

名称アメリカ合衆国/United States of America
人口約3億3650万人(2024年6月推計)
言語英語(公用語)
日本との時差14時間〜17時間。サマータイムあり。※地域により異なる
1人あたりのGDP約82,715.10米ドル(2023年)
訪日客数約272万人(2024年)
学校の長期休暇地域や学区によって異なりますが、一般的に6月から8月末までの約2~3ヶ月間の夏季休暇があります。
訪日旅行のピーク6月(29.6万人)、3月(29万人)、10月(27.8万人)
フライト時間約10時間-14時間 ※地域により異なる
アメリカと日本の繋がり
アメリカ人から人気の姫路城
※イメージ

アメリカと日本は、長い歴史を通じて深いつながりを築いてきました。19世紀半ばの黒船来航をきっかけに本格的な交流が始まり、その後、両国は経済や文化の面で強い関係を築いてきました。現代では、ビジネスや観光の往来が活発で、多くのアメリカ人が日本の食やアニメ、伝統文化に関心を持っています。

観光事業者にとっては、こうした歴史的背景を理解し、侍文化や禅体験、和食など、アメリカ人観光客が魅力を感じる文化体験を提供することが重要です。

アメリカ人観光客の特徴
※イメージ

アメリカでは、レストランのアレルギー対応が進んでおり、特に高級レストランでは顧客ごとに食物アレルギーの有無を確認し、該当食材を除く対応が一般的です。また、ベジタリアンやヴィーガン向けのメニューも豊富に用意されているため、多様な食のニーズに応えやすい環境が整っています。

一方で、日本の高級和食店では、アメリカと同レベルのアレルギー対応ができる店舗は限られており、「高級店なのに対応が不十分」と感じるアメリカ人観光客も少なくありませんこのため、訪日観光客向けの飲食業界では、アレルギー対応の強化やベジタリアン向けメニューの充実が求められています。

さらに、宗教によって禁止されている食材があるため、ハラール対応やコーシャフードの提供も重要なポイントとなっています。特に、イスラム教徒向けのハラール料理や、ユダヤ教徒向けのコーシャ対応が進んでいるレストランは、アメリカ人観光客にとって安心して利用できる選択肢となるでしょう。

訪日アメリカ人の特徴を掴んでいこう!

アメリカ人はリピーターが増加傾向があります。
こうしたことは、「地方」にも訪日アメリカ人観光客がたくさん来てくれる可能性を示唆しています。

「外国人観光客は日本での”非日常”を楽しみに訪日する」
その”非日常”には、日本の伝統的な文化だけでなく、日本人にとって当たり前の生活文化も含まれています。

自分の地域に、アメリカ人にとってどんな”非日常”があるのか。
例えば、四季の移ろいや温泉文化、地元特有のグルメや風景などがアメリカ人にとって魅力的かどうかを考え、それが「行きたい!」と思わせる強い欲求を生み出すものか。

を見直すことが必要です。
そのためには、アメリカ人観光客のニーズや特徴を正しく把握し、地域の魅力を効果的に伝えることが重要です。

当サイトでは、米国市場はもちろん、外国人観光客の気持ちをしっかり掴むための調査やインバウンドビジネスの参考となる情報を、今後も発信してまいります。

参照:観光庁「訪日外国人消費行動調査」

国別観光客の特徴一覧

【データで見る】訪日アメリカ人観光客の特徴を世界一分かりやすく解説!

2025/3/7

新型コロナウイルス感染症が5類移行してから、訪日外国人観光客の数はコロナ前を大幅に超えました。 日本政府は2030年には6,000万人という目標を掲げており、成長産業としてインバウンドビジネスの注目度 ...

【データで見る】訪日オーストラリア人観光客の特徴を世界一分かりやすく解説!

2025/3/3

新型コロナウイルス感染症が5類移行してから、訪日外国人観光客の数はコロナ前を大幅に超えました。日本政府は2030年には6,000万人という目標を掲げており、成長産業としてインバウンドビジネスの注目度が ...

【データで見る】訪日シンガポール人観光客の特徴を世界一分かりやすく解説!

2025/2/26

2024年10月の訪日外国人旅行者数(推計値)は2019年比32.7%増の331万2000人となり、単月での過去最高を更新しました。新型コロナウイルス感染症が5類に移行して以降、インバウンド市場はコロ ...

【データで見る】訪日タイ人観光客の特徴を世界一分かりやすく解説!

2024/12/21

新型コロナウイルス感染症が5類移行してから、訪日外国人観光客の数はコロナ前を大幅に超えました。日本政府は2030年には6,000万人という目標を掲げており、成長産業としてインバウンドビジネスの注目度が ...

【データで見る】訪日中国人観光客の特徴を世界一分かりやすく解説!

2024/12/21

2024年10月の訪日外国人旅行者数(推計値)は2019年比32.7%増の331万2000人となり、単月での過去最高を更新しました。新型コロナウイルス感染症が5類に移行して以降、インバウンド市場はコロ ...

国別観光客の特徴一覧

※観光ONEでは、情報の提供を目的としており、公平性を心がけて執筆しています。
特定の国、地域、組織、政策、または個人を擁護したり、批判したりする意図は一切ありません。
また、記事内容に誤りや著作権などの侵害がある場合は、速やかに対応いたしますので、お問い合わせよりご連絡ください。

\ よかったらシェアしてください! /

  • この記事を書いた人

上野 颯

観光イベントプランナー・添乗員

愛知県一宮市生まれ、岐阜市育ち
中学生で最年少の観光案内人としてデビュー。
旅行会社やIT企業での経験を経て、公立高校商業科(観光ビジネス)の講師や観光戦略の立案、ローカル鉄道の列車企画・バスツアーの企画など、多岐にわたる活動を展開しています。

「観光の未来をもっと、おもしろく」をテーマに、このサイトでは観光業界で働く皆さまに役立つ情報を発信しています。

【ご質問・お問い合わせはお気軽にこちらから】

-インバウンド
-, , ,