デジタル マーケティング

多言語サイトのSEO対策|海外の検索結果で上位表示を目指すために必要なこと

2026年8月20日

※記事内に広告・PRを含む場合があります

「英語ページを作ったのに、なかなか問い合わせがない」
「日本語サイトを翻訳したけれど、海外の検索結果に表示されているのかわからない」

実は、多言語サイトは日本語のホームページをそのまま翻訳するだけでは、十分なSEO対策にはなりません。
海外SEOには〝テクニック〟があります。
これをしっかりとやっている企業は少ないのが現実です。逆に言えば、確実に行えば、ものすごいチャンスがあるのです!

そこでこの記事では、多言語サイトのSEO対策から、海外検索で上位表示を目指すためのポイント、ブログ・コンテンツの考え方までを、すぐに実践できるレベルでわかりやすく解説します。

数々の多言語サイトの制作・運用に携わり、実際に集客につなげてきた現場目線で解説します!

【基本】多言語サイトのブログは日本語記事をそのまま翻訳すればいい?

多言語サイトでもSEO対策をするなら、ブログやコラムを充実させていきたいところです。
そこで、「日本語サイトにたくさん記事があるから、それを翻訳すればいいのでは?」と考える方も多いのではないでしょうか。

すでに時間をかけて作った記事があるなら、それを活用したくなるのは当然です。外国語の記事を一から企画するのは、手間もコストもかかります。

しかし、海外からのSEO集客を本格的に狙うなら、記事の企画から考え直すことをおすすめします。
理由はシンプルで、ターゲットとなる人が違うからです。

例えば、日本人と訪日外国人では、同じ京都旅行について調べる場合でも、検索するキーワードや知りたい情報、前提知識が異なります。
つまり、「日本語の記事を作る → 翻訳する」のではなく、「海外のターゲットを決める → 現地のキーワードを調べる → 検索意図を分析する → 記事を作る」という順番で考えることが大切です。

これは観光業界に限りません。海外展開する企業でも、国や地域が変われば、検索される言葉や求められる情報は変わります。
多言語サイトのブログは、単なる「日本語ブログの外国語版」ではなく、その市場のユーザーを集客するための独立したメディアとして考えましょう。
海外SEOを目的とするなら、まずは「海外のターゲットは何を検索しているのか?」から考えることが重要です。

少し大変に感じるかもしれませんが、本気で海外展開を目指すなら、このくらいの取り組みは必要です!

多言語サイトのSEO対策で重要な7つのポイント

多言語サイトのSEO対策には、言語ごとのページ設計や検索キーワード、検索エンジンへの伝え方など、多言語サイトだからこそ注意したいポイントもあります。

ここからは、海外の検索結果で上位表示を目指すうえで押さえておきたい7つのポイントを紹介します。

① 言語ごとに適切なURLを用意する

多言語サイトでは、言語ごとに異なるURLを用意することが重要です。

例えば、日本語と英語のページを作る場合、

example.com/ja/
example.com/en/

のように、それぞれの言語に固有のURLを持たせます。

Googleも、多言語サイトでは言語ごとに異なるURLを使用することを推奨しています。

ここで注意したいのが、同じURLのまま、ユーザーが選択した言語によって表示内容だけを切り替える方法です。
見た目上は多言語サイトになっていても、検索エンジンがそれぞれの言語ページを個別のページとして適切にクロール・インデックスしにくくなります。(つまり検索結果に表示されにくい)
海外からの検索流入を狙うのであれば、単に「外国語で表示できる」だけではなく、それぞれの言語ページが検索エンジンから発見・認識される構造になっているかまで考えることが大切です。
URL構造は後から変更すると影響範囲も大きくなるため、多言語サイトを制作する段階で設計しておきましょう。

URLの重要性については、Googleの公式ドキュメントでも紹介されています。

Google では、ページの各言語のバージョンに異なる URL を使用することをおすすめします。Cookie やブラウザの設定を使用してページ上のコンテンツの言語を調整する方法はおすすめしません。

言語のバージョンごとに異なる URL を使用する|Google Search Central

多言語サイトのプロに相談する

Googleが推奨するURL形式とは?

URL構造 特徴
国別ドメイン example.de 国・地域がユーザーにも分かりやすく、地域ターゲティングが明確。 一方で、ドメインごとの管理やコストが必要です。
gTLDを使用する
サブドメイン
de.example.com サイトを地域ごとに分けて管理しやすい方法です。 一方で、URLだけでは国・地域が分かりにくい場合もあります。
gTLDを使用する
サブディレクトリ
example.com/de/ 1つのドメインで管理でき、設定やメンテナンスが比較的容易です。
URLパラメータ site.com?loc=de 実装できるものの、URLによる地域の区分が分かりにくいため、 Googleは非推奨としています。

参考:多地域、多言語のサイトの管理|Google Search Central

私たちが多言語サイトを制作する際も、特別な理由がなければサブディレクトリ形式(example.com/en/など)を第一候補に検討します。
1つのドメインで管理しやすく、サイト運用の負担を抑えやすいためです。

gTLDとは?

gTLD(ジェネリックトップレベルドメイン)とは、.com.net.orgなど、特定の国・地域に限定されないドメインのことです。

例えば、example.com/de/なら、.comという共通のドメインを使いながら、/de/の部分でドイツ向けページを分けることができます。
一方、.jp(日本)や.de(ドイツ)のように、特定の国・地域に割り当てられたドメインはccTLD(国別コードトップレベルドメイン)と呼ばれます。

② hreflangを適切に設定する

多言語サイトでは、hreflang(エイチレフラング)の設定も重要です。
hreflangとは、簡単にいうと、「このページには、別の言語・地域向けに作られたページがあります」とGoogleに知らせるための仕組みです。

例えば、同じページについて日本語版と英語版を用意している場合、以下のように設定することで、Googleはそれらが同じコンテンツのローカライズ版であることを認識できます。

<link rel="alternate" hreflang="ja"
      href="https://example.com/ja/" />

<link rel="alternate" hreflang="en"
      href="https://example.com/en/" />

ここで注意したいのが、Googleはhreflangを見て、そのページに何語が書かれているのかを判断しているわけではないということです。
GoogleはhreflangやHTMLのlang属性ではなく、ページ内のコンテンツをもとにアルゴリズムで言語を判断しています。

つまり、hreflangの役割は、「このページは英語ですよ」と教えることではなく、「このページとこのページは、言語・地域の異なるローカライズ版ですよ」とGoogleに知らせること。と考えると分かりやすいでしょう。
適切に設定することで、Googleがユーザーの言語や地域に合ったページを検索結果に表示するための手助けになります。

難しく見えますが、簡単にいうと「日本の人には日本語ページ、海外の人にはその人に合ったページ」をGoogleが検索結果に表示しやすくするための設定です!

③ 自動リダイレクトに頼りすぎない

多言語サイトでは、ユーザーの言語設定やアクセス元の地域を判定して、自動的に対応する言語ページへ移動させる仕組みが使われることがあります。

例えば、日本からアクセスすると日本語ページ、アメリカからアクセスすると英語ページへ自動的に切り替わる、といった仕組みです。
一見すると便利ですが、SEOを考えるうえでは注意が必要です。

Googleは、ユーザーがページの言語を切り替えられるようにし、推測した言語に基づいて自動的にリダイレクトすることは避けるよう案内しています。自動リダイレクトによって、ユーザーや検索エンジンがサイトのすべての言語版を確認できなくなる可能性があるためです。

そのため、「海外からアクセスしたから、自動的に英語ページへ飛ばす」だけで対応するのではなく、それぞれの言語ページにアクセスできるURLを用意し、ユーザー自身が言語を切り替えられるようにしておくことが大切です。
また、Googleは通常、アメリカからクロールするため、アクセス元のIPアドレスによってコンテンツを変えていると、一部の地域向けコンテンツを適切にクロールできない可能性があります。

ユーザーの言語設定に応じて、動的にコンテンツを変更する方法や、ユーザーをリダイレクトする方法を採用する場合は、コンテンツのすべてのパターンを Google が見つけてクロールするとは限らないことにご注意ください。これは、Googlebot のクローラーが通常は米国から起動されるためです。

多地域、多言語のサイトの管理|Google Search Central

「海外からアクセスしたら自動で外国語に切り替わる=親切」とは限りません。
ユーザー自身が自由に言語を選べて、Googleもそれぞれのページを見つけられる状態にしておくことがポイントです!

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④ 海外ユーザーが実際に検索するキーワードを調査する

多言語サイトでSEO対策をするなら、ターゲットとなる海外ユーザーが実際にどんな言葉で検索しているのかを調べることが重要です。

例えば、日本で「貸切バス」というキーワードが検索されているからといって、その言葉をそのまま英訳すれば、海外でも同じように検索されているとは限りません。
国や地域が変われば、使われる言葉はもちろん、商品・サービスの探し方や検索する目的そのものが違うこともあります。

そのため、日本で狙っているキーワードを外国語に翻訳するのではなく、海外のターゲットを決める → 現地で使われるキーワードを調べる → 検索数や競合を確認する → 検索意図を分析するという順番で考えます。

例えばGoogleキーワードプランナーなどを活用すれば、対象となる国・地域や言語を設定し、キーワードの検索需要を調べることもできます。
そして大切なのは、検索数が多いキーワードを見つけるだけではありません。
そのキーワードで実際に検索し、「どんなページが上位表示されているのか」「検索した人は何を知りたいのか」「商品を探しているのか、情報を探しているのか」まで確認します。

海外SEOでも、日本のSEOと同じように、「検索する人が何を求めているのか」から逆算してページを作ることが基本です。

【コツ】海外の方の検索キーワードの探し方

海外SEOでは、日本語のキーワードをそのまま翻訳するのではなく、海外のユーザーが実際にどんな言葉で検索しているのかを調べることが大切です。
難しそうに感じますが、まずは以下のようなツールを使えば調べられます。

ラッコキーワードで関連キーワードを探す

調べたい外国語のキーワードを入力して、関連するキーワードや検索候補を探します。自分では思いつかなかった検索ワードを見つけるヒントになります。

Googleキーワードプランナーで検索需要を調べる

ターゲットとなる国・地域を指定して、キーワードのおおよその検索需要を確認します。日本ではなく、実際に狙いたい国を指定することがポイントです。

実際にGoogleで検索してみる

候補となるキーワードをGoogleで検索し、どのようなサイトやページが上位に表示されているかを確認します。これによって、そのキーワードを検索する海外ユーザーが何を求めているのかも見えてきます。

⑤ Search Consoleなどでインデックス・検索状況を確認する

多言語サイトは、公開して終わりではありません。
Google Search Consoleなどを活用して、各言語のページがGoogleにインデックスされているか、実際にどのような検索キーワードで表示されているかを確認しましょう。

例えば、Search Consoleでは、

  • 海外向けページがGoogleにインデックスされているか
  • どのような検索キーワードで表示・クリックされているか
  • 狙っているキーワードで検索結果に表示されているか
  • どの国から検索流入が発生しているか

などを確認できます。

特に重要なのが、「外国語ページを公開した=海外のGoogle検索に適切に表示されている」と思い込まないことです。
狙っていたキーワードとは違う検索で表示されていたり、そもそもページが十分に検索結果へ露出していなかったりすることもあります。

公開後のデータを確認しながら改善を繰り返していきます。
多言語サイトでも日本語サイトと同じように、検索結果を確認しながら育てていくことがSEOでは大切です。

海外向けページを作ったら、実際に海外から「見つけてもらえているか」まで確認しましょう。
作って終わりではなく、ここからがSEO対策のスタートです!

【すごくチャンス】海外向けの多言語SEOはまだ競合が少ない!

海外向けマーケティングで
SEO対策に取り組む企業

37.8%

SEO対策に取り組んでいる企業は37.8%

海外向けマーケティングを実施している BtoB製造業を対象とした調査

出典:テクノポート株式会社
「BtoB企業の海外向けマーケティングに関する実態調査」

日本の上場企業における
hreflang実装率

12.5%

hreflangを実装している企業は12.5%

日本の上場企業3,709社を対象とした調査

出典:UDX
「日本の上場企業 AI検索対応(LLMO Readiness)ランキング調査」

ここまで読むと、海外SEOは難しそうに感じるかもしれません。しかし、見方を変えれば、ここには大きなチャンスがあります。

2024年に実施されたBtoB企業の海外向けマーケティング調査では、SEO対策に取り組んでいる企業は37.8%Web広告の53.2%、海外展示会の51.4%と比べても、まだ取り組んでいる企業は多くありません。

また、2026年に日本の上場企業3,709社を対象に行われた民間調査では、多言語ページの関係をGoogleに伝えるhreflangの実装率は12.5%という結果も出ています。

もちろん、「海外SEOなら簡単に上位表示できる」という意味ではありません。国や業界によっては強力な海外企業が競合になります。
しかし、日本企業の海外展開を考えたとき、展示会やWeb広告だけでなく、「海外ユーザーから検索で見つけてもらう」という領域には、まだ取り組む余地があると考えられます。

海外展開を考えているのであれば、競合が本格的に取り組む前に、自社の商品・サービスにどんな海外検索ニーズがあるのか調べてみる価値はあるでしょう。

難しい多言語サイトのことは、プロに丸投げ。

ここまで、多言語サイトのSEO対策について解説してきました。
「思っていたより、考えることが多い……」と感じた方もいるかもしれません。

多言語サイトでは、単に日本語を外国語に翻訳するだけでなく、ターゲットとなる国・地域の選定、海外でのキーワード調査、URL設計、hreflangなどの技術的な設定、コンテンツ制作、公開後のSEO改善まで考える必要があります。

しかも、本来の目的は「多言語サイトを作ること」ではありません。
海外のユーザーに見つけてもらい、商品やサービスを知ってもらい、問い合わせや予約、購入などにつなげることではないでしょうか。
だからこそ、すべてを自社だけで対応する必要はありません。

観光ONEでは、外国人に「伝わる」翻訳はもちろん、海外の検索エンジンから「見つけてもらう」ことまで考えた多言語サイト制作を行っています。
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そんなときは、難しいところはプロに任せてください。

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失敗しないためのインバウンド向けホームページの作り方とコツ

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  • この記事を書いた人

上野 颯

観光イベント企画・添乗員

愛知県一宮市生まれ、岐阜市育ち
中学生で最年少の観光案内人としてデビュー。
旅行会社やIT企業での経験を経て、公立高校商業科(観光ビジネス)の講師や自治体への観光戦略の立案、ローカル鉄道の列車企画・ツアーの企画など、多岐にわたる活動を展開しています。

「観光の未来をもっと、おもしろく」をテーマに、観光業界で働く皆さまに〝若者目線〟も入れながら役立つ情報を発信しています。


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